就職活動の現状と証明写真(2019年卒・2018年卒最新版)

完全な売り手市場。でも、大手一流企業・人気企業は大激戦

2018年新卒市場においては、完全な「売り手市場」でした。大手では、一流大学を中心として、優秀な人材確保をに躍起になっています。
また東大を頂点とする国公立大学、また早慶上智などの上位校以外の大学の学生に対しても、優秀な人材を掘り起こそうという気配も強いです。
企業にとっては有名大学の下位レベルの人材よりも、中堅大学上位レベルの人材のほうが、有益という見方も強いのです。

昨今のこの売り手市場では、複数の内定枠を一人で何個もとってしまう優秀な学生もいます。それゆえに、内定辞退を避けるために、各企業もいろいろな方策を練っています。
補欠に関しては、「秋採用」というかたちで、追加募集をしている企業もあります。

筆者もこの売り手市場を目の当たりにしています。経団連加盟の某一部上場電気メーカーでは、2017年新卒採用では比較的ゆるやかな採用スケジュールだったにもかかわらず、その年に多くの辞退者が発生したため、翌年の2018年新卒採用では前年よりも早いスペースで内々に選考を進めていました。その結果、3月中旬時点で、ほぼ最終面接レベルの段階にあったのを確認しています。

ただ、「売り手市場」といっても、新卒採用をおこなう全体の企業数が増え、求人数が多くなっているのは事実ですが、個々の企業を見れば、かならずしも「入りやすくなっている」というわけではけっしてありません。
特に、人気業種・人気企業、たとえば全日空やJTB、JALなどの航空・旅行業界、三菱東京UFJや野村證券などの金融業界など、多くの学生から人気の企業は大激戦です。

この状況は昨今の景況感からしても、2019年卒においても変わらないと見ています。

「インターシップ」という名の下の、「青田買い」
企業も、早期に優秀な人材を見極めようとしているところも少なからず存在します。
「インターンシップ」という職業体験の本来の意味を外れて、ひとつの選考過程にはいっている企業も存在するのは事実です。
「インターンの選考に受からなければ、本選考には進めない」とされる企業もありますが、大手企業がすべてそうなのではありません。
早いうちからの情報収集も必要ですが、下手な噂に惑わされて一喜一憂せずに、毅然として就職活動を進めることも大切です。

「学歴フィルター」であきらめてしまう学生たち
比較的に難易度の高い企業になると、国公立大学や早慶上智なで固めてしまう企業もあります。MARCH、青山学院、ICUですら、はじめから選考通過率も低かったりする企業も一部であります。
しかし、筆者がお会いする学生さんではじめからそれを意識してしまって、戦意喪失されている人をたまに見受けます。
「僕は、志望はあるんだけれども、どこもだめだと思う」ということを耳して、「どうしてなにもやらないうちから、そう決め付けてしまうのですか?」と問うています。
やってだめなら、次の別の方向に進めばいいわけです。
やらないのに、だめだと思っている人は、本当にもったいないです。今の新卒という時期は、人生で一度しかないのですから。
少なくとも、自分の職業の始点を作る作業なわけですから、楽なわけがありません。大変だとは思いますが、楽しんで就職活動を行っている学生さんは、大方、よい結果がでているように見受けられます。

その人の「印象」を伝える証明写真の重要性
昨今では、ボックス型の簡易証明写真の機能も充実し、スマホでは「自撮り」をする人も多くいます。しかし、さすがに就職用のリクルート写真では、ボックス証明や自撮りの写真を使う人はほとんどいません。

では、就職活動における証明写真の役割とは何でしょうか?
大きく分けて、以下の2点に集約されます。

(1)本人かどうかを面接時に識別するため
(2)面接前は、その人の持つ印象や身だしなみを参考にする、面接時には、その人の印象と実際を比較する基準とする

詳しく考えて見ましょう。
(1)については、証明写真の本来の役割である、本人識別です。
その人物を写真から判断し、他人のなりすましではないことを見分けるという役割です。これは、就職活動にかかわらずどの証明写真にも共通する大きな特徴です。
(2)は、特に新卒、第二新卒の就職活動では重要になってきます。
新卒、第二新卒のポテンシャル(能力面だけでなく人柄も選考基準)を見込んで採用活動を行っていることも多いのです。身なりはきちんとしているか、清潔感があるかという点は採用担当者もぱっと見ています。このような点では、お見合い写真と共通しています。
また、実際に会っていなくても、印象を参考にする方も多いのです。
もし、これを読んでいるあなたが中小企業の採用担当者だとしましょう。3名の応募がありました。履歴書に写真が貼っていれば、「この人は、こんな感じの人かな?」という印象を参考できますよね?
貼っていなければ、文字だけで、ちょっと歯がゆい感じがすると思います。

人の第一印象の50%強は、視覚(見た目の雰囲気)で判断されてしまうという研究成果もあります。

見た目は、美人美男という意味ではなく、印象をよいか悪いかといえば、良いに越したことはないんです。その人の、雰囲気が現れているということが、とても重要です。
ですから、一般の簡易ボックス証明写真や、町の写真チェーン店の証明写真が、おすすめできないのです。なぜかと申しますと、証明写真の第一義である「本人識別」はできますが、その人の印象までを表現するレベルまでにはなかなか到達できないからです。
人の印象を表現するというのは、いわゆる「肖像写真」である必要があります。
「肖像写真」とはこちらにもありますが「モデル(人物)の性格描写を試みる芸術的に高度なものや,報道的,広告宣伝的な目的で撮られるもの」である必要があるのです。

首都圏では、金融機関のアナリストや役員のポートレート撮影を行っているスタジオが、リクルート向けに証明写真撮影を行っているところがあります。
京王線、南武線、小田急線からもアクセスしやすい稲田堤にある「リクルートフォトスタジオ」というスタジオです。
筆者も二度ほど訪れたことがございますが、東京・神奈川・千葉・埼玉だけではなく、地方からも東京にセミナーにきたついでに撮影をしていかれるとのことで驚きました。
その人の印象が伝わる肖像写真よりの証明写真づくりにこだわっているそうです。
撮影したデータやプリントは、後日、遠地でも郵送してくれるそうです。

2019年新卒採用の動向・留意点

2019年卒の就活は、前年と同様にインターンシップでの「青田買い」傾向が強まっていたり、就活解禁前には既に内々定を出している企業もあるので要注意です。
事実、経団連の指針である3月には既に内々定をだしている企業もあります。これは、経団連「指針」であって、罰則規定があるものではないのです。

ですので、早め早めの行動が、功を奏します。遅れてはなりません。ただし、焦りすぎるのも禁物です。
たとえば、夏の公務員試験が進まなくて、秋から一般企業に対して就職活動を行っても、焦る必要はありません。
そういう方々で優秀な人材がいるということを、企業も心得ていて、秋採用を実施しているところもあります。

経済情勢を踏まえ採用人数を拡大する企業が増えており、景気の好転を予想して採用意欲が高まった企業も増加してはいますが、3年生は注意が必要です。
景気動向に対する情報が諸官庁より発表されていますが、採用市場は景況感からすこし遅れ気味で結果が現れてきます。
例年、就活用の証明写真撮影は年末から始まって年明けにおこなわれますが、企業のエントリー開始前にはほとんどの人が撮影を終えているのが現状です。撮影時に追加プリントをしてもらいますが、昨今の就職活動では50枚以上の証明写真を必要とする人も珍しくはありません。

好不況も関係のない就職戦線

特に、景気の良い会社でも、志望者が殺到することは好不況にかかわらず変わりありません。また、採用側も「できるだけ良い人材を採りたい」と、まずは志望者の「数」を集める傾向もあります。
「売り手市場」という言葉も囁かれますが、応募者本人が就業の意思があったとしても、最終的な採否を決めるのは採用側です。
それゆえに、学生側がエントリーしなければならない数も必然的に増加しているものと思われます。インターネット上でのエントリーだけで完結してしまう場合は、応募側も書類作成の手間が省ける一方で、データ上でふるいにかけるという作業を企業側も効率化したい、という思惑があることも否めないでしょう。
2017年新卒予定者においても、学生側は早めに動いています。
いずれにしても、2016年新卒採用市場自体は、業界・業種全体をみましても、前年と比しても上向き基調でありましたが、採用スケジュールの前倒しなども考慮して、万全の準備が必要です。

写真屋のネットプリントとコンビニプリントの違い

証明写真の焼き増しは1枚あたりの価格が高い場合が多く、また就職活動では交通費だけでもばかにはなりません。
コンビニプリントも普及していますが、思うように仕上がらなかったりする場合もあり、個人で家庭用インクジェットプリンタで出力しても、やはりプロが作成した証明写真よりは劣りがちです。
コンビニでもプリントできるサービスがありますが「L判」でのプリントということを忘れてはいけません。L判出力ということは、1枚1枚を自分で切らなければならないということです。
安いは安いなりの理由があるのです。
就活を始めてみればわかりますが、エントリーや履歴書提出は、思ったより枚数が多いもの。
もちろん、WEBエントリー用のサイズの小さなデータの場合は、プロでも画質は落ちてしまうことは注意すべきでしょう。
証明写真は他の写真と比べても独特です。証明写真を扱っている写真屋さんのプリントはプロ用機材で作られているため、割高のように感じますが、見えないところで手間がかかっているのです。

就職するための証明写真か、証明写真のための就職か
「餅は餅屋」という諺があります。

よくネット上では、安く証明写真を自作する紹介ページがありますが、それでも思う以上にコストもかかってくることを忘れてはいけません。
本来は志望する企業に就職するという目標があるはず。自分で作ってみれば判りましたが、安さ以上の時間を費やして写真作成に手間暇をかける時間があれば、就職活動の対策に時間を割いたほうが経済的です。

自分で作った場合は、プリント後にカットをしなければなりません。カット面が歪んだり、作成に時間がかかってしまう場合が多く、結果的にコストを要してしまうためあまりオススメはできません。本末転倒にもなりかねません。

高画質で格安の上質な証明写真の作り方
ここでは証明写真を格安で上質の焼き増しする方法についてまとめています。

どうやって証明写真を焼き増ししたらいいの?