撮影を予約

撮り直し

その写真、あなたの顔のせいではありません。

証明写真機で撮った。近所の写真店で撮ってもらった。でも、仕上がりを見て「これを履歴書に貼るのか」と手が止まった。そう感じる写真には、たいてい、はっきりした原因があります。顔ではなく、撮り方の側にです。

更新  文・監修 ザナビジョン株式会社 編集部(リクルートフォトスタジオ/PhotoDelivery.JP 運営)

このページの要点

  • 「写りが悪い」の原因は、たいてい光・距離・姿勢の3つ。顔ではありません。
  • 明るさや肌荒れは修整で直せます。顔の立体感・あご・肩・表情は、撮り直さないと直りません。
  • 数か月、何社にも使う写真なら、納得できる1枚に撮り直す価値があります。
  • 撮り直しには、気に入らなかった写真を持って行くのが近道です。

症状から、原因を探す

手元の写真を見ながら、当てはまるものを探してください。右の列が「修整で直せるか、撮り直しか」です。

気になるところ起きている原因直し方
顔が平たく、大きく見える正面からの光で立体感が消えている。カメラが近い撮り直し(上下から包む光で、離れて撮る)
目の下が黒い、疲れて見える光が上からだけで、下から起こす光がない撮り直し。軽いものは修整でも
実物より老けて見えるくぼみが影として濃く写っている撮り直し(影を浅くする光に)
二重あごに見える、首が短いあごを引きすぎている撮り直し(顔を前に出す)
目が小さい、眠そうカメラが低い、あごが上がっている、瞳に光が入っていない撮り直し
不機嫌に見える、表情が硬い口角が下がったまま。撮る合図がなく、構える間がなかった撮り直し(表情を作る時間をとる)
顔が曲がっている、左右が違う頭と肩の傾き。誰にでもある左右差が正面で強調された撮り直し+軽い補正
顔色が悪い、青白い・黄色い色の調整が合っていない修整で直せます
背景に影がある、背景がくすんでいる背景に近い。背景を照らす光がない修整で直せることが多い
額や鼻が光っている皮脂と、硬く強い光軽ければ修整。強ければ撮り直し
眼鏡が光って目が見えない光がレンズに映り込んでいる撮り直し(光の位置を変える)
髪がはねている、服がよれている撮る前の確認がなかった修整で直せます

表のとおり、修整で直せるのは「色」と「表面」です。顔の立体感、あごと首、肩、目、表情といった「形」は、シャッターを切った時点で決まっています。あとから形を作り替えると、別人の写真になってしまいます。→ レタッチはどこまで許されるか

証明写真機で、こうなる理由

証明写真機は、誰が座っても大きな失敗がないように設計されています。そのかわり、一人ひとりに合わせることができません。

証明写真機 クラムシェルライティング 背景 正面の光(固定) カメラ 顔が平たく写り、あごの下に影が残る 背景 上の光:顔の形を出す 下の光:影を起こす カメラ 目の下・鼻の下・あごの下まで、光で包む
図:横から見たところ。上と下の光が貝がらを開いた形に向かい合うので「クラムシェル」と呼ばれます。カメラは、そのあいだから撮ります。
  • 光が正面から固定:影は出にくいのですが、顔の凹凸も消えて、平たく大きく見えます。座高や骨格によっては、目の下・鼻の下の影だけが残ります。
  • カメラが近い:近くから撮ると、鼻や額が大きく、耳や輪郭が小さく写ります。→ 距離による写り方の違い
  • 直してくれる人がいない:あごの位置、肩の傾き、えりのずれは、自分では見えません。画面で確かめようとすると、視線がレンズから外れます。
  • 時間に追われる:カウントダウンに合わせて表情を作るのは、慣れた人でも難しいものです。

機械が悪いのではなく、目的が違います。「すぐに、どこでも、証明として足りる写真」を出すための道具です。

写真店で撮って、納得できなかった理由

「写真店でプロに撮ってもらったのに」という方も、少なくありません。ここにも、仕組みの上の理由があります。

  • 証明写真は、短い時間で撮る商品になりやすい:受付から数分で撮り終える流れでは、光は全員同じ設定のまま、姿勢や表情を一人ずつ直す時間がとれません。
  • 撮る人が、就活・転職の写真を専門にしているとは限らない:証明写真には、七五三や記念写真とは違う見方が要ります。応募書類の写真として何が求められるかを知っているかどうかで、声のかけ方が変わります。
  • 撮った写真を一緒に見ていない:1〜2枚撮って終わり、選ぶ余地がないと、たまたま瞬きの直後や、表情が抜けた瞬間の1枚が仕上がりになります。
  • 仕上げが自動か、一律:肌を一律になめらかにする処理は、小さく刷ると不自然に見えます。

撮影の現場から

撮り直しにいらした方の前の写真を見せていただくと、いちばん多いのは「あごの引きすぎ」と「口角」と「肩の傾き」です。どれも、撮る側がひと声かければ直ることです。ご本人は「自分は写真写りが悪い」と思い込んでいらっしゃいますが、写りが悪い人というのは、実際にはほとんどいません。

撮り直すと、変わること・変わらないこと

変わること

  • 顔の立体感(平たい → 引き締まる)
  • 目の下・口元の影の濃さ
  • あごの線と、首の長さ
  • 肩の水平、頭の傾き
  • 目の開きと、瞳の光
  • 口角と表情
  • 肌の質感、顔色
  • 眼鏡の映り込み

変わらないこと

  • 顔立ちそのもの(骨格、目鼻の形)
  • 年齢(若返りはしません)
  • ほくろなど、その人の特徴
  • その日の体調(寝不足やむくみは写ります)

リクルートフォトスタジオでは、顔の正面の上と下から光で包むクラムシェルライティングで撮ります。目の下・鼻の下・あごの下に下からの光が届くので、「疲れて見える」「老けて見える」の原因になる影が、撮る時点で浅くなります。

目指すのは別人ではなく、「実物のいちばん良い日」です。面接で会ったときに、写真のとおりの人が来た、と思ってもらえる写真です。

撮り直すかどうかの目安

状況おすすめ
明日までに1社だけ出すいまの写真で出す。色や背景だけなら修整で
これから何社にも応募する撮り直す。同じ写真を数か月使います
転職サイト・エージェントに登録する撮り直す。画面で何度も見られます
30代以降の転職、管理職への応募撮り直す。光で差が出る年代です → 年代別の撮り方
写真を見るたびに気が重い撮り直す。応募の手が止まるほうが損です
写りには満足、枚数が足りないだけ撮り直さず、焼き増し

次は失敗しないための、頼み方

  1. 気に入らなかった写真を持って行くどこが嫌なのかを、指でさして伝えます。撮る側は、そこから光と角度を決められます。
  2. 応募先の業界と職種を伝える営業と管理職、金融とITでは、合う表情と背景が違います。
  3. 撮った写真を、その場で一緒に見る画面で確かめながら、あごや肩を直して撮り足せるかどうか。予約の前に確かめてください。
  4. データをもらうWeb応募と焼き増しに使います。背景の色を選べると、応募先で使い分けられます。
  5. 体調のよい日の、午前中にむくみが引き、てかりが出る前の時間です。前の晩はよく寝てください。

よくある質問

証明写真の写りが悪いのは、自分の顔のせいでしょうか?

ほとんどの場合、違います。顔が平たく大きく見える、目の下に影が出る、疲れて見える、といった写りは、光の当て方、カメラとの距離、あごと肩の位置で起きます。同じ人でも、撮り方を変えると別の写真になります。

証明写真機で撮った写真が気に入りません。撮り直したほうがよいですか?

1社だけに急いで出すなら、そのままでも選考に大きな差は出ません。これから何社にも応募する、転職サイトに登録する、写真を見るたびに気が重い、という場合は、撮り直しをおすすめします。数か月使う写真だからです。

写真店で撮ってもらったのに、納得できませんでした。写真館ならどこも同じではないのですか?

同じではありません。証明写真は短い時間で次々に撮ることが多く、姿勢や表情を一人ずつ直す時間をとらない店もあります。就活・転職の撮影を専門にしているか、撮影にどれだけ時間をかけるか、撮った写真をその場で一緒に確かめられるかで、仕上がりは変わります。

いまある写真を、修整だけで良くすることはできますか?

明るさ、色、背景、肌の一時的な荒れは、修整で整えられます。顔が平たく写っている、あごが埋もれている、肩が傾いている、表情が硬い、といった点は、撮ったときに決まっているので、修整では直りません。撮り直しになります。

撮り直すと、どのくらい変わりますか?

顔立ちは変わりません。変わるのは、顔の立体感、目の下や口元の影、あごの線、肩の水平、目の力、表情です。「実物より悪く写っている」が「実物のいちばん良い日」になる、とお考えください。

撮り直しのとき、前の写真を持って行ったほうがよいですか?

ぜひお持ちください。どこが気に入らないのかを写真で見せていただくと、光と角度をそこに合わせて組めます。「右目が小さく写る」「口が曲がって見える」のように、具体的に伝えられます。

リクルートフォトスタジオでは、どんな撮り方をしますか?

顔の向き・首・肩・姿勢を撮影の場で一人ずつ整え、左右の差は撮影とレタッチで自然に補正します。別人にしない仕上げが方針です。転職用のプランは2026年10月時点で13,530円(税込)、撮影はおよそ40分です。くわしくはプランのページをご覧ください。